2010-12-20

民意

民意というものは、現状否定ということに尽きる。
古今東西、民意とされるものは現状批判になっている。
今のままではいやだという趣旨の回答ばかりである。
つまりは変革、刺激がほしいだけではないかって感じる。

そのうえ、熱しやすくさめやすい。
ある指導者を選んだ半年後には
その指導者を国賊呼ばわりすることは歴史、現代の事実が物語っている。

民意に長期視点はない。
それゆえ、民意の強い国家運営は一進一退で進化が遅いどころか、
相対的に逆行していることもありうる。

あえて言えば、
民意を尊重し始めた段階で
国家反映はなくなると思うべきである。
なにふり構わず、否定しているだけなのだから。

これは国家レベルでなくとも組織、会社もそうだ。
社員優遇を言い出すと
結果的に顧客信頼との天秤となり
会社としての与信をなくす結果をごまんと見てきている。

民意によって選ばれた存在ほど
八方美人の風見鶏であり、
選ばれたことがゴールになり、それ以上は無理というもの。

新しい価値観、長期視点で変革を求めるならば
既存の民主主義最善論を捨てる時期であると言い切れる。

「未来の子供のため」
という真意には
今の人間が生贄にならずして
成り立つわけがないことを自覚すべきだ。

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