2010-12-24

削減

バブル経済の崩壊後
多くの企業体でとられてきた施策は
削減という御旗と言い切れる。

コスト削減
経費削減
稼働時間削減
人員削減

そのことを可能にさせたのが
IT技術なのだが、皮肉にもそれが現在の不景気の要因になっている。

コスト、経費削減が
仕入先企業の発注額を下げて、
企業倒産を導いている。

稼働時間、人員削減は賃金水準を下げて
家計の収支を圧迫、購買層の小規模化、衰退を招いている。

削減というものは
大きく言ってデフレーションそのものである。
削減を目的に経済活動すること自体、市場否定である。

削減は過程でなくてはならず、
ある目的を行うために、現在の多くの力を集中している箇所の負荷を下げて
余った力を目的に当てる、力の再分配の成功要因でなくてはならない。

無駄に声高に
「削減、削減」といわずに
プラスなものを見出して
そのために再分配をする結果としての部分削減を意識しないと
削減の根本的に考えれば、自分がいなくなることこそが大幅削減といえるのだから。

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