2010-12-03

先読

洞察力が高いゆえに僕は相手の行動を先読みできてしまう。
一聴すると、先読みができるということはとてつもないアドバンテージに感じられようが、
基本、現在社会において過ぎた能力は身を危険にするもので
必ずしもいいものではない。

先読みをできたことを第三者に伝えてしまったとする。
それはある意味予言になり、そのとおりになる。
そこで賞賛されるどころか、人間は強欲で
「わかっているなら、どうにかしてあげればいいじゃないか!」
という発言で僕を責める。

では、それを伝えたら、
行動を予測された相手は烈火のように怒り
「お前に言われる筋合いはない、自分のことは自分でわかる!」
と言い放つ。
この指摘によって得られるものは何もない。
予測どおりであると、なかろうと
「お前が言うからだ!」
という結論しか導かない。

まして、
行動予測して被害を蒙るだろう存在に助言をして貢献したつもりでも
本来加害する側の責めをかわり、こちらに対して矛先が向けられる。
なんとも、憤慨の至りだ。

所詮、
相手の行動の先読みができたところで
自分に得られるものは少なく、
それを自分以外への貢献に変えると大きな不利益になるだけである。

アルジャーノンシンドロームというべきかも知れないが
過ぎたるは及ばざるが如し
社会生活という範疇においては、異能は使わない限る。

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