2010-12-22

引金

現代日本において
本当の引き金を弾く人はそう多くないが、
毎日のように人々は引き金を弾いているような社会になっている。
引き金をひくとは外来語のトリガーに由来している。

トリガーの意味は塞き止めているところを開放するに近い意味である。
この意味が現代社会しいては日本社会の現れと感じてならない。
つまり、多くの人々はないかしらを塞き止めている。
感情
問題
禁忌
それらを表に出さないように生きることが社会生活であり、
互いが互いにそのトリガーをひかないようにしてするべき社会である。
ある意味、アーケードゲームにあるイライラ棒のようなものである。
高度成長期までは、そのトリガーを触らないようにしてきたものだが、
個人主義の横行、個性の偏重が
自分のトリガーしか見えない人間台頭いや
精神的社会生活レベルが低下したがゆえに
他人のトリガーを引いていることに自覚がないのである。
だから、毎日のように対人関係はトリガーの引き合いになっているように映る。

僕のようにわかっていてあえてトリガーをひくことにより
その人との関係を計算しようとするレベルの所謂騙しあいなら
知的ゲーム感覚で探りあいができるが、
現代社会はゲームというより自分の我を通すバトルロイヤルにみえて
計算なく、他人のトリガーをひきまくっているなあって感じる。

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