幸福論は難しいこの現代で、
国民総幸福量
国民総幸福感
という概念がある。
定性的な感覚を、
ある尺度で定量的に表そうとする概念なのだが
それってどんな意味があるのだろうか?
幸福は人によっては異なるのだから、
それを尺度、、、恣意的に定めるのだから、、
「お前!幸福といえ!」
「はい、幸福です」
ということにほかならず、いったいどこが幸福なのだろうかと感じる。
まして、現代社会は競争と衆愚の塊。
「あいつが幸せなんて許せない!」
「どうして、あいつが儲かるんだよ!」
という言葉が日常茶飯事なのだから、
他人の不幸は蜜の味が大きな比率を占めているのが、
嘘のない国民感情だろう。
逆に考えれば、不幸という自覚こそ幸福への努力の糧と考えて
不幸であることをどうやったら解消できるかを考えている規模を
評価するほうが建設的と思ってならない。
幸福なんてものは、
嫌な思いである不幸を知るからこそ強く意識できるのだから。
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