2011-12-13

幸福

幸福論は難しいこの現代で、
国民総幸福量
国民総幸福感
という概念がある。

定性的な感覚を、
ある尺度で定量的に表そうとする概念なのだが
それってどんな意味があるのだろうか?

幸福は人によっては異なるのだから、
それを尺度、、、恣意的に定めるのだから、、

「お前!幸福といえ!」
「はい、幸福です」

ということにほかならず、いったいどこが幸福なのだろうかと感じる。

まして、現代社会は競争と衆愚の塊。

「あいつが幸せなんて許せない!」
「どうして、あいつが儲かるんだよ!」

という言葉が日常茶飯事なのだから、
他人の不幸は蜜の味が大きな比率を占めているのが、
嘘のない国民感情だろう。

逆に考えれば、不幸という自覚こそ幸福への努力の糧と考えて
不幸であることをどうやったら解消できるかを考えている規模を
評価するほうが建設的と思ってならない。

幸福なんてものは、
嫌な思いである不幸を知るからこそ強く意識できるのだから。

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