基本的に演じるという行為は虚構行為であり、
現実レベルからかけ離れていることである。
弁護士の役を演じる俳優に、司法試験合格者のみということでは
芝居が成立しないだろう。
現実社会から逸脱すること、それを見て現実逃避ではないが、
悦に入ることで精神的な恩恵を得るべきである。
その虚構の流れを司る演出に対して、
近年の批評、報道がおかしすぎる。
「やりすぎ、」
「どが過ぎている」
と否定するくせに
その要望に応えると
「つまらない」
「わざわざ見る価値もない」
と言い始める。
演出という非現実世界に対して
他人、それも対価を十分に出していない者たちが
自己主張をするのはいかがなものか?
自分なり演出をして、
対価を払う観客の同意を得られなければ
自滅になるリスクを抱えているものに
安易に声を出すべきはないといえる。
命がけの演出と
安全な立ち位置からの批判
なにかおかしい。
創作活動である演出活動に僕は批判ではなく、
敬意を感じてやまないものだ。
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