ごぼう に出会うとある事件を連想してしまう。
太平洋戦争中に
アメリカ兵を捕虜にした日本軍。
その捕虜の身辺の世話を任された農家。
戦中なのに、ろくな食事ができていない農家、
捕虜いえども、人として扱おうという思いで
丁寧に灰汁抜きを施した
滋養効果のある牛蒡の煮付けを作って与えた。
戦後、その捕虜になったアメリカ兵はその農家を
戦犯者にして、処された。
理由は、根っ子を無理やり食わせたという理由で。
人の思い、食文化の相違は、必ずしも相手のためにならない。
まして、心をこめて行っても、逆効果で罰を受ける。
今では、アメリカのジャンクフードが健康の敵、
和食はヘルシーといわれ、そんなことはないと言い切れるが、
所詮、敗戦国は何をしても報われないと感じた。
この事例はアメリカ兵の話になっているが、
台湾、満州において、日本人は逆のことをした、されたと思われる。
歴史は美談を残すが、
この牛蒡の話は僕ような奇特な好奇心と関心を持たないと
後世に残らないものとつくづく感じている。
牛蒡を見かけると、勝つことが何よりも善と思ってならない。
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