2009-12-15

昇進

現代社会において、
新入社員で入社した企業にずっと在籍して、
その会社の社長に上り詰めることはまずあり得ないといえるだろう。

日本的に考えれば、
一つのところに腰を据えて、じっくり仕事をした結果
上り詰めるという発想になるが、
それはレアケース、国際的に非常識にあたる。

多くの国際企業のトップを見てほしい。
ほぼ100%の企業が
CEOクラスを他社から招致している。

これは所有と経営の分離が徹底されているからであり、
CEOは経営者であって、会社の所有者は株主だから
有能な人材を株主が選んでくるからだ。

会社にずっと在籍して
会社のありとあらゆることを知っている存在
だから、社長に昇進するという日本的な昇進基準は
非常識であり、

欧米人の諺にあるように

A rolling stone gathers no moss.

一つのことしかわからない存在は
固定概念しかないからいろいろな経験をもっているものが求められる。
だから、ずっと一つの企業に属している人間は尊重されないのである。

現に日本においても
影では貸付金融機関の管理職が社長になり
その企業を乗っ取ってきているが
その事実をあまり一般公開せずに進めてきている。
実際はそうなのに、それを声高に言うべきではないという
秘密主義なので日本であり、情報公開の国際基準とも外れているといえる。

すでに、日本においても
終身雇用から能力主義の到来は
昇進という行為をを
権限の拡大、社長へ一歩近づいたというものから
所得の増減、職務経歴に一行追加
という行為の目的も変えていると認識すべきである。

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