熟語にした漢字の意味と
現実社会での運用がかけ離れた言葉だと思う。
少しこの言葉の説明からしていこう。
丁寧とは、もともと古代中国の楽器。
楽器というよりは、軍隊のラッパと同じ扱いの
警告や注意を促す軍事用具。
そこから派生して、丁寧は注意をするという意味に変わった。
注意をするという意味が
多種に活用されて、注意を払った尊いものという認識から
モノに対しては、細部にこだわった仕事
ヒトに対しては、敬意を払った慎ましい行い
で丁寧という現在の語彙に至る。
言葉は進化、変容するものである。
この丁寧は中国の楽器という固有名詞が
今では事象の形容表現になっているのである。
日本語自体でも、
ありがとうは感謝ではなく、
有難う=存在することが稀有であること。
から派生している。
言うなれば
「こんなサービス滅多にしないんだから、言うべき言葉は?」
という意味の内在を感じる。
身近に存在して
当たり前のように使用している多くの事象。
でもそれは、進化、変容の過程をえてたまたま今、
周りに現在の意味で存在しているにすぎない。
今一度、そのものが持つ本来の意味は?
そしてなぜ現在の用途になったなのかを考えることで
新しい価値観、視点を見いだせるかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿