2011-08-30

籠目

~かごめかごめ~
ほど、みんなが知っているが、実体はどんな意味なのかわからないものはない。
子供の遊戯囃子から始まり、歴史の暗号、淫らな悲哀、はたまた呪詛とまで
数多の解釈がある。

西洋と違い、日本の民話、昔話はかなり隠喩が見られる。
恥の文化、言わないことが美学という国民性が直接表現から隠喩を導いた。
口伝、伝承の過程で直接表現でないことから、
真意が風化して、現代の音の節しか確かな情報はなくなってしまっている。

そのおかげで今日では
真意を探る知的探究、妄想に近い歴史ミステリーが多くの人の気持ちを昂ぶらせている。
しかし、俯瞰的に見れば
この発想、つまり隠喩や腹の探りあいということを好むことが
直接表現を好まない文化が国際社会における自己主張できない日本人を導いている
といえる。

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