真の意味で、正直とは結構迷惑な存在のことのはずだ。
正直者はいい人という暗黙の了解があるが、
正直とは、正しく嘘いつわりのないことであり、
現代社会で嘘偽りがないということは、
自分の思ったことを口にできる、社会調和を乱す存在になることが多い。
現在社会において、嘘偽りなく生きているという人がいるとしたら
「俺、今まで嘘ついたことないんだぜ!」という嘘ツキ小僧と同等のレベルであり
決してあり得ない。
正直ではなく嘘をつくことは、
私利私欲の嘘もあれば、相手を労わっての嘘もあり、
嘘つくと言う行為自身は否定できない。
ゆえに、正直であることは本当に美徳なのだろうか?
これもまた、古来からのインプリンティングではないだろうか?
統治者からすれば正直であれば、あるほど統治が容易になるからであり、
支配される側に押し付けられた統治者論理の美徳であることに気づいてもいい時期ではないだろうか?
まーー、小さい単位の統治は家庭であり、
子供が素直で正直だと、親は育てやすいということもあるが、
そういうことを願う親に限って、自分自身が正直ではなかった事実が往々にしてあり、
なかなか正直な子供に育たない。そんな子供ほど、親になってまた正直ではない子供が、、、
案外、正直とはありそうでないし、あってもまじめな存在には損なものと感じてならない。
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