一昔前は中間リベートをとる悪の存在のように、
「中卸を通さず、その分の顧客還元!」
といわれていた。
人によっては、未だにそう思っている人も多いだろう。
しかし、そうではない。
メーカー5社と小売店舗10社では掛け算で、50本の輸送が発生する。
50台のトラック輸送コストがかかる。
でも間に2つの卸社をおく。
メーカー5社は2つの卸社に送るので、10本の輸送コスト。
2つの卸社から小売店舗10社に送るので、20本の輸送コスト。
合計、30台分のトラック輸送コストになる。
数字上においても 50 vs 30 になり、少なくなるし
実際の現場のオペレーションを考えれば、
梱包、積荷、入荷、検品が輸送一本ごとに発生することを考えれば
それ相当のコストに差がでることになる。
このブログで幾度も取り上げているが、
右肩上がりの経済論理はもはや通じない。
消費者がいつもあふれている、大量消費の時代ではない。
それゆえ、見えない需要を多く見積もって出せばその分、
返品、廃棄というものが必ずおきる時代である。
適正在庫ではないが、
ほしいとされている分だけ、
市場に流すべきであり、
そのマーケティング機能を持ち合わせないメーカーや在庫管理する力がない店舗は
卸社の存在、活用してビジネスを成り立たせるべきだといえる。
顧客還元、、、
本当に顧客がそれに感謝をしているかは疑問であり、
顧客というより、消費者はより安い方向に流れる傾向なのだから。
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