2010-08-05

美学

性癖といえる。

自分からすれば、生き方や考え方のポリシーとして貫く観点かもしれないが、
他人からすれば、どうでもいいことにこだわっているに映る。

美学=価値観=個性 と考えることもできるが
昨今における社会問題から、個性を出すということは意味がないし、
かえって社会利益に繋がらないと感じる。

僕が思うに個人の美学やセンスを尊重する組織、国ほど、
凋落、貧富の差が著しいのではないかと。

社会としての全体最適により社会的利益で裾野が豊かになり、
底上げに繋がるのだが、その分ある程度の個人の尊重が犠牲になる。
その犠牲を、
「みんなのため」
と思ってきた高度成長期の日本は
それで大きく成長できたが、現在の社会では
「なんで?自分の美学に反する」
というとすそ上げにはならないし、
その美学により個人の刹那的快楽と社会的機会の喪失になる。

美学という個人の思い込みが
全体としての向上の阻害になっている事実が
気付かぬうちに身の回りに進行しているのだが、
実に見える刹那的快楽により見えなくなっている。

よく言われる
失われた10年
それは個々人の美学に踊った機会損失だったといえよう。
その期間、多くの日本人は個人、個性を口にしていたのだから。

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