2010-09-02

覇道

大義名分に裏づけされた順当なやり方を王道というのに対して
自らの意思で突き進み他を圧巻させることを覇道とされる。

この発想は、万国共通ではなく、
司馬遷の史記に由来した、
大陸系の思想である。

王道をよしとして、覇道をよしとしない論理だが
市場経済、競争社会において、覇道こそ成功の筋道である。

大義名分という歴史的な発想は
過去=いいものという認識だが、
成長経済、向上心を求める生活を旨としたら
過去=悪いものとすべきであり、
王道は悪しき踏襲でしかない。

国際的に言えば
他の事例に倣わない行為こそ
価値のある行動であり、そのために
大義名分の否定も辞さないことは当たり前になりつつある。

日本においても電通鬼十則にあるように
成功するには他を押しのけるくらい行為
覇道を貫くことが必要であり、
それが成長を示しているのも実績として伺える。

大義名分という御旗を信じず、
己の覇道を貫く気持ちをもってあたる覚悟が
これから生きる人間には必要だと思う。

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