歌舞伎役者の言葉に感銘したことがある。
基本の型をしっかり理解しなさい。
その理解があっての自己表現の追及を、’型破り’
理解なく、自分勝手の表現を、’形(型)無し’
という内容である。実に奥が深い。
それゆえ、この言葉があってからの僕の考え方の基軸でもある。
僕は歌舞伎の型については無知だが
この思想はすべてに役立つ。
とりわけ、人間の理解についてもだ。
人間は物事を理解するときに、言語を介して理解する動物である。
それゆえに、言語の多義性により、正しく定義されている内容で
理解しているかはいささか疑問が起きたりする。
そして、それが伝言ゲームのようにいろいろな多義性で伝播する。
確かに、言語は変化する、意味定義が変わるのはいいのだが、
その一方で、他人との共通認識の前提である
コミュニケーションが成り立たなくなることにもある。
言語は進化してもいいのだが、共通認識の意味も一緒に変革させなくてはならない。
だから僕は、歌舞伎役者の言葉を受けてから
表現について、
思い込みの勝手な新語はただの’形無し’にすぎず
本来の意味を知った上でそれを派生させることを宣言して使う’型破り’
を意識して他人と接するようにしている。
まー、これは僕の内なるルールであるにすぎないのだが、、
この思いだと相手にインパクトを与え、
伝わりやすいのが確かなのでね。
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