2010-09-22

入門

本当に求道精神での入門の意味より
物事の基礎理解をする入門書が
現代社会の入門にあたると思うゆえに感じる。

過ちの伝播の根源といえる。

多くの入門書は
素人だましのような表現で物事を伝えようとしているきらいがある。
そのため、真にその事実を理解するときに
その入門書の記述内容が先入観ゆえの間違いであり
その訂正理解と言う二度手間を踏むことになる。

これは社会的知的レベル、市場意識の弊害の一例だろう。

筆者サイドとしては
その内容をできるだけ理解、、いや興味を持ってもらうために
言葉を変えて伝えている感、嫌味に言い方をすれば
庶民にわかるようなレベルに降りてきて書いているのである。
ある意味、不本意に書いているかもしれない。

対して、読者サイドは
この書を読むだけで、自分の知識は十分理解できたはず
その内容であるべきという思いでその入門書を手にしているのである。

書き手と読み手の思いが違うからこそ、
理解の乖離が発生するのである。

多くの人々に売りたい内容であるべきという市場論理
ちょっと知れば、自分ができると勘違いしてしまう日本の知的レベル
これが日本の入門の実態だろう。

検索する環境が容易になったこの時代からこそ
正しい理解や深い自己の考察が求められているという自覚をもって
新しい知識、概念に触れる思いをもつべきだと思う。

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