2010-03-25

占有

人間は勝手であり、現代はそれが許される。

既存と新規、それぞれが自分の占有権を主張する。
既存の者は
「新参者はルールに従い、慎みを持て!」
新規の者は
「今まで利益を享受してきた者よ、譲り合え!」
互いにそれぞれの正当性を主張できる世の中である。
仮に相手の主張を呑んで
譲歩すると感謝されるどころか
その占有をすべて剥奪されることになる。

「まさかそんなに人間は欲深いものか?」
って反論があるだろうが、
欲深いと自覚を持っている前提から
人間を見誤っていると思う。
「自分のものであって当然」という思いは
欲深いという概念ではないからである。

社会が複雑になればなるほど、
ものの支配である占有については性悪説で捕らえないと
ならないと常に感じる。
理解が出来ないものに対して、
動物は強引な行動にでる。
犬の噛み付き、蜂の毒針、がそれにあたり
自然の摂理であり人間も例外ではない。
だから動物には、
強制力で占有感情を抑えなくてはならないのである。

自由と非強制の現代社会に
厳しいルールや強制執行をしくことは
決して不自由ではなく、それぞれの権利と尊厳を守れると強く思う。

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