2010-03-10

天下

天下の話ではなく、天下りの話である。
天下りという、上流企業の社員が下流企業に転籍してきて、
下流企業から上流企業に便宜を図る。
社会的に批判される行いのようだが、
それなりに経済をまわしてきたという事実もある。

上流企業の内部留保もしくは凝り固まった資金運用にメスをいれて
経済活性化を行ったともいえる。
一概に社会悪とは言えないといえる。
それにこの風土は、日本からアメリカで輸出し始められた。

先のトヨタのリコール問題で
評議委員会の追及から逃げるために
国際品質基準委員会を社内に設けると宣言し、
そのトップに元アメリカの通産相をすえるとした。
委員会の議員からすれば、同僚、先輩が天下るから何もいえなくなるだろう。
そう日本は天下り文化をうまくアメリカに導入させた。
CEOが変わりやすいアメリカの風土に合うかどうかという懸念もあるが、
現に天下りで難局を乗り越えた実績を出すし、
今後その社内トップの地位は
アメリカの天下りの温床スポットになることは明白だろう。

そうやって、社会悪は蔓延していくのだと思う。

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