対象に対して、点ではなく面で包み込む手法。
おもに、対象を人間とした場合は戦術的な要素で使われることが多い。
確かに、包囲網、囲い込みという手法は重要だ。
大きな理由の一つに、人間は相手がどう考えて動くかわからないから
不安、心配、疑心を生む。
だから、包囲することで出方を限定させて、そのマイナスの心理状態から
逃げることを欲する。
皮肉なもので、
相手を逃げられなくすることで、
自分たちは不安や悩みから逃げられるということである。
しかし、その包囲手法にも問題があるし、
その問題は古代中国でも指摘されたことだ。
完全に包囲してしまうと、相手は必死で打開させようと
攻勢にでることがある。
いわゆる反動行動になる。
だから、逃げ口を用意しておかなくてはならない。
その逃げ口を相手にあたかも選択させたという
心のゆとりを与えないとならないからである。
近年は経済活動は企業による囲い込みを意識したものが多かったが
その反動が消費者の行動に多くみられた。
今後の企業活動をする際には
囲い込みの重要性を理解しつつ、
消費者、顧客に自らを選んでいただいたという気持ちを意識させないと
ならないと感じている。
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