建物が建っている位置における行動優位性とでも言おうか。
いわゆる、地の利ということ表現にも該当する。
駅前、
都心、
徒歩nn分、
高台にあるので眺望がいい、
とかが、具体的な意義になるだろう。
ITの発達、
交通網の発達、
物流機構の高度技術革新、
により、生活立地における格差は10年前に比べれば
大きく緩和してきているといえる。
しかし、だからといって立地における優位性という意味が
失われたわけではない。
とりわけ、ビジネスにおいては都心回帰を強まってきている。
立地の根本は人の所在であり、
その人がどこでどうしようとしているかが
仕事における大きな判断基準だといわれる。
例をあげれば、
ヘッジファンドなどの大口口座の金融取引業は
このITによる受発注が主たる業務なので
都市の中心になくてもかまわない。
しかし、大口口座を成約させるためには
都市の中心にオフィスを構えているという安心感が
投資家の信任を得られやすいから、都心を求まる。
また、新興産業で世間的に知名度が低い業種業態の
旗手となる企業の目指す立地は都心にオフィスを構えることだ
っていう経営者の話も聞く。
行動を楽にさせるための立地は現在
精神や社会的地位という形而上の楽を求める立地になってきている。
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