2013-08-29

青物

野菜を青物という。
しかし、青いものはなく、緑だ。
また、緑も青信号という。
これは、色に対しての識別が厳密になっていない時期からの名残だ。

現在、技術の進化でいろいろな色を表現することができる。
同じような色に見えても、何十、何百の亜種の色が存在する。
それだけ、技術が進化しているからだ。

しかし、考えてみれば、色が違うことにどういう理由があるのか?
一昔前、緑も青も一緒に考えていた日本人がなぜ、色を識別する必要があるのか?

それは、個性、自己主張の現れである。
色違いを求める大きなポイントは
他人と同じものではない、
自分だけという発想である。
ちょっとでも違う色で自分をアピールする。

これは自然界とは異なる。
まわりに溶け込む肌の色を求める。
集団生活をするため、個性をださずにまわりと同じ形状に近づく。
という安全性をえている。

今の日本人の考えは
ある意味、
毒をもった存在ですという独特の生物と同じ発想で
色違いで溢れている。
文字通り、<いろいろ>な人間で溢れている。
そして、上記の通り、個性という毒で周りと溶け込めない状況になっていることも
また事実だ。

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