2011-09-06

粗捜

近代社会は、粗捜しばかりで権威を貶めている。
少しでも、注目される人が出てくると
その人への賞賛より、粗捜しばかりが行われる。

・あの人、○○だってよ。
・あの人、昔、、こんな悪をしていた

ということだけでなく

・あの人の親類は、○○だ
・仲の悪い親類と絶縁状態だ

という、本人の一族について言及したあと、

・あの人の近所は
・あの人の住んでいる地域は

という、生態にまで及ぶ。

これらの情報、報道について
「知りたい人がいるから」
と正当に言い続ける現代社会だが、
注目された事項には、社会的要望があったから注目、期待しているわけであって
それとは直接関係ないことで注目していることへの障害、邪魔はあるべきではないと思う。

個人情報と知る自由の戦いではないが、
知る自由の根本は、個人の情報ではなく、統治機構への自由という法理を知らないので
知る自由と思い込んでいる粗捜しの愚行は、
知られたくない個人、知りたくなかった第三者の自由を奪っている事実を忘れていないか?

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