日光東照宮の陽明門はひとつの柱だけ、さかさまで未完である。
それゆえ、出来上がったものではない、ゆえに朽ちはてない。
その伝承ゆえか、未だに創建当時の姿に近いそうだ。
その言葉の派生だろうか、
画竜点睛の意味も人によって異なる。
意味由来は、
完成しかけた龍の目を描いたとたんに龍が具現化して天に昇ったというところなのだが、
ふつうは、
『画竜点睛を欠く』というかたちで使い、
ほとんど完成しているが、肝心(かんじん)なところが抜けているために、
全体がだめになっているという意味で使うとされているが、
今は、天に召されて、なかったことにしないためにあえて
未完の状態で保つという意味でも使われる。
未完であることは
未だ完成、完了に達していない、
これからもまだまだ伸びる、右肩上がりの表現なのかもしれない。
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