2011-02-14

刃物

ちょっとしたことでも違いがある。

ある外国人から鋏をとってもらったときに
刃のほうを向けられ渡された。
日本人の多くは、

「相手に柄のほうを向けて渡すことが常識で、こんなの当たり前だ!」
「相手に失礼ではないか!」

っていうだろう。
しかし、これは日本人に常識、偏見だといえる。

刃物は武器である。
武器は自分を守るものである。
その武器を相手に渡して、自分の命を危険にさらすものではない。
自殺的行動は宗教上報われないとされる宗派も多い。
ゆえに、自分に刃物をむけて相手にさし出すことは愚行である。

という発想がある。
僕に鋏を渡した外国人も悪意がある訳ではなく
もしこれで彼に失礼と罵ったら、彼も当然のように日本人はおかしいって思うだろう。

日本人の当たり前のようなことほど
文化の違いで、逆に相手を怒らせることに繋がることになる。
いくら論理的である理由であったとしても
その論理も日本人であるところから始まっていることも忘れてはならない。

刃物という使用方法が単純なものほど、その意味合いが違う。
歴史的に自刃が美徳が不徳かが大きく違うのだから。

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