2014-04-11

残滓

残りかす、金魚のフンの意味である。
しかし、言葉の難しさから
そういうマイナスの言葉のイメージより
余韻のほうに使われるほうが多い、、といっても
そもそも残滓という表現自体使われることがないのが実情である。

このように、
本来意味
それを異化した使い方
そして、その言葉自体の存在にまで言及されると
言葉自体の変容がわかるのだが、
悲しいのは、その変わっていることへの
書き手と読み手の乖離が大きいこと
そして、読み手のほうに力が力を得ていることだ。

書き手は読み手を信者のように思い
読み手はお客様のつもりで読むというこの状況では
”残滓”について、

「言葉を理解して読め」
「わかりづらい表現を使って何様のつもりだ」

となるんだから、読書というコミュニケーションの価値は薄れていくのだろう。

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