2013-04-18

交友


過去の文献、女性週刊誌を紐解くと面白い。

「電話なんかではダメ、丁寧にお手紙を認めて、気持ちを伝えるの!」
「ポケベルでの会話は会話ではない、ちゃんと言葉で伝えて、電話で」
「メールでは読み飛ばされることが多い、電話で相手と直接声をかわして」
「今この瞬間を、、それには、メールや電話ではだめ、SNSこそ」

となっている。
時代とともに、交友をつながる技術は進化し、それ以前の技術の否定は始まる。
それと相まって、既存技術を擁護して、新技術での交友は真の交友とみなさない流れも生まれる。

根本的な交友の要件は過去からずっと
<他人と繋がりたい>
という思いであることは変わらない。

直接会えないから、媒体技術を介してその要件を満たそうとする。
その要求にいろいろと応えるために
技術はいろいろと進化してきた。

その反面から考えると、
その技術がなくなった場合、
交友は成り立たなくなるのではないだろうか?

現在の交友でどの技術上で成り立っているか
その技術前提でしか、交友は発生しないのではないかと思う。

現に、今現在ペンパルという存在はかなり薄れている。
もっと手頃に繋がるようになったから、
では、ペンパルのときの交友がそのまま、次の媒体技術上で、、
必ずしもそうではないということがある。

人間は気づかずにうちに
要件より条件で交友するようになっている。
あたかも、昭和初期のSF物語で出てくる
機械に支配された社会かのようにね。

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