2012-06-25

逃避


よく成功した経営者が
「自分は向かい来る困難から逃げなかった」
というメディアソースを見る。
そして、それを賞賛する流れになっている構成になっていることが多い。

これは洗脳的な恐ろしさを感じる。

中国に故事成語で
「君子危うきに近寄らず」
本当に真摯にやっている経営なら、
逃げることを恐れてはならず、、むしろ逃げることをうまくできることに価値がある。
メディアで取り上げていることは、
逃げられなかった人が希有なことで生き残ったことを成功としているだけで
それを他の経営者、そうでないサラリーマンを鼓舞するのは、
戦時下の天皇陛下万歳、
お国のために死んできます、
神風特攻隊を煽っている感がものすごく感じる。

逃げなかったを賞賛するのではなく、
どうやって逃げたかをもっと評価する切り口に価値を置くことが
この先の社会発展につながると思う。

逃げないから成功したという幻想を誇張することを恥ずかしいと思わないと
破綻しかないという事実が、今の社会、経済なのだから。

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