2009-09-24

鉛筆

電子化、画面の高精細化の発達により
ペーパーレスが進み、それに伴い、ペンの活躍することも少なくなってきている。
ペンよりも需要が少ない、鉛筆はもっと出番が少なく
教育、試験、製図という限定状況での使用になりつつある。

だが、IT化に身を寄せる僕だが
ことのほか、鉛筆(僕の場合はシャープペンシルだが)での記述にこだわりを持っている。
鉛筆類に対して言われる、硬筆がもつ表現力が好きだからである。

電子化、そこからアウトプットされる印刷物は結果しか表わせない。
確かに結果が重要であるが、
対人的な場面や検討経緯を重要視する場面においては
硬筆の持つ味わいは効果的である。

筆圧による思いの勢いの現れ
消した跡からくる推敲の様子

は見せる相手というより、
後になって自分が見返した時に
その当時の感覚をも呼び覚ますことができる。

結果が個別具体的に相手に提出されるが
過程は汎用的、永続的に自分の財産になる。
その過程は、案外忘れやすいものであるからこそ
硬筆のかたちで残すことは重要と思っている。

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