2009-09-04

使用

「そのものは君に合わない」
「お前がそれを使うなんて」
という罵声?を聞くことがある。

ある製品を使用する際に、
その物の価値とその人材の今までの実績をみて
物>人材と思ったときに言われるとされる。

その発言からわかるように
物の価値を前提に、人材の適正を判断していることが多い。
しかし、その認識こそ庶民化された愚者の思想だ。

選ぶのは、物ではなく人間のほうである。
その物を選ぶ際に、少なからずそれを使える
財力
コネクション
があったわけであり、現時点その物を手にしている時点で
その物を使ってもいいはずである。
その物の価値は今までの先人たちの使われ方の結果であり、
常に変動していくものである。

そして、思う。
罵声?を口にする人材に限り、
その物を使用していない、、、使用する器にないから
そのような言葉がひがみとして出ているにすぎない。
もし、使用している人なら
「お前もそれを使うんだから、自らを高めろよ」
くらいに、物よりも当人の価値向上を使用行為に求めることになるからだ。

逆にいえば、
人の価値は使うものに合わせて、上がるものであり、
上がったからその物を使用するのではないとも言える。
いい物を知らず、まがい物、劣化物を使っていると
人間自身もまがい物のような
模倣行為しかできてないと現代社会を俯瞰してしまう。

本物を味わってこそ、本物を使いこなせるそれが
正しい使用方法と言い切れる。

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