土を深く耕すことが語源であるが、
現在の顧客深耕の意味に転じて
企業などの営業活動において,
従来からの顧客から新たな需要を掘り起こすこと
と使われることが多い。
転じるということは元の意味と似ているからであるが、
顧客深耕はなぜ深耕になったのか、
そもそも、土を深く耕すことの意味は何かを理解しないと
顧客深耕の真意をつかめないと思う。
深耕の意味は、
冬、乾燥と冷却により堅くなった土壌のままでは、
いくら豆をまいても芽がでることにはならない。
だから、堅くなった土壌を砕き、土を柔らかくして、
植物が根をはり、水、酸素が取り込みやすくすることである。
ならば、顧客深耕も同じように考えること、
種まきが別にあることを理解しなくてはならない。
固定、硬直化された業務運用、概念に人的に介入して
新しい新芽というビジネスチャンスを受け入れる心的環境を
作ることである。
その上で、
種まきに当たる提案、
発芽にあたる契約
を導くことがビジネスプロセスを農業に例えることといえる。
僕自身、亡き祖父が農業を営み、幼少期に仕込まれたから
農家の仕事の意義を理解しているからこそ、
どうもあまり農業もビジネスプロセスも理解せずに
言葉を濫用しているような社会になっているように感じる。
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