2012-09-28

持分

共有や持分の認識が日本人は弱い。
というか、概念認識がちょっと異常。

共有するものに対して、
自分の持ち分の割合の権利というが
欧州的には、割合分の義務と負担が発生する。
多ければ多いほど、その責務があるという認識である。

割合分の権利という概念から少量でも
自分に発言、権利行使を認められていると言い出すが、
その割合分の責務を果たしているかというところには目を向けないのが
実情である。

この認識、日本古来からの認識ではなく
近代化するにあたり、長屋と集合住宅との認識を分けて
農地解放を進めた歪みであるだろう。
井戸には所有権はなかったし、
土地は世襲的に、お上から借りている認識だった。

個々の所有権ではなく、集団で維持するということを忘れている今の日本。

今の生活、社会概念が日本人古来の思いから
根本的に歪んでいるから、なんか住みづらいのでは
いっそ、温故知新の境地になるべきと思うことが多々ある。

0 件のコメント:

コメントを投稿