2012-09-10

手続

物事を行うに必要な手順
それがある意味昇華、異化されて、
あることをするのに必要な、一定の順序・形式に従った処置となる。

本来、手続きとは
物事を効率よく、もれなく行うものであり、
その行為は人の営みを助けるものであったが、
目的が異化されはじめ、
その行為そのものが制約条件になってきている。

つまり、
「この手続き通りに行えば、あなたの求める結果が導けますよ」
であったはずが
「この手続き通りに行ってください、そうじゃないと一切受け付けません」
が今の意味になっている。

人間、、とりわけ日本人の傾向として
効率化、有用化を実現させると
その実現方法が正になる。
そして、その実現方法以外のやり方を一切否定しはじめる。
別に、違うやり方があってもいいのだが、
効率、有用性を盲信してしまう結果がこれである。

確かに手続きから導き出せるものは効果がある。
しかし、その効果の意義を理解しないで盲信するからこそ、
新しい発想、異なる技術を導き出せずにいると思ってならない。

手続きで重要なのは、
その手続きの効果であり、手続き行為そのものには意味がない。
このことを強く自覚しないと、
その人の存在価値は手続きを行う
手段以外何者でもないといえよう。

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