2012-07-05

治水


日本は治水技術が歴史的に観て最高水準だった。
日本の河川の起伏は世界規模でみて、かなりきつい。
他国の大河からみれば、小さな滝の集まりに相対的に感じられる。
だから、雨が降れば、その滝のような河川は氾濫しやすい。

対して、日本の主食穀物は米で、稲作は大量の水が必要な植物である。

起伏が激しく氾濫しやすい河川から適切な水を引いて米を作る。
この条件があったから、日本の土木工事の主軸は治水だった。
治水を制したものが、権力者だったともいえる。

だった。
今では、治水技術は陳腐化されている。
氾濫する河川が減ったからだと言われてきた。
しかし、近年の豪雨、ゲリラ的な集中雨など
今までにないレベルで水が脅威に浮上してきたし、
河川ではなく、用水路、そして水道管という新たな水路が問題になってきている。

この先の時代を考えると、
また治水を制する者が権力を握るという時代がくる気がする。
今の僕には治水の意味を理解しても、
それを制する技術がないが、この機にそのあたりを独学で学ぼうと思っている。

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