2012-05-09

撤退


田中芳樹先生のある小説の一章が頭によぎる


支配されていることに対して
暴動の起きたエリアからあえて撤退した。
その時に食糧などの物資をすべて持ち去る撤退だった。

そこに、救済目的で敵勢力が乗り込んできて
そのエリアを統治し始めた。
渇望する物資要請に快く援助をするのだが、
その渇望のほどが底なしで
かつ元来自分の土地ではないゆえの物流が成り立たず
乗り込んできた者たちの食糧すら欲する始末だった。

乗り込んできた勢力側は
「助けてやっているのに、えらそうだ!」

エリアの住民は
「なんのために来たんだ、目的を果たせ」

となり、対立が起き、またそのエリアで暴動が勃発する。

その暴動を機に、撤退して戦力が十分である元の統治軍が
敵およびエリア住民を一斉攻撃する。

敵軍は理のない戦いにすぐに退却。
住民もどっちについても破滅になるので、命乞いを統治軍する

して、元々も統治体制が一層強化された。

先に撤退を決断した司令官はこれを見越していたということに、、、


小説の中では大した章ではないかもしれないが
これが人の統治の仕方と学生時代に悟る開眼的な内容と思った。

結局、
助けてください!
救ってあげよう!
にはなにも意味はない、
「助けてくれるのならば、もっともっと援助すべきだ」
「救ってやったんだから、言うことを聞け」
でより環境は悪化する。

統治をしたいなら、撤退という役割放棄、とその後の徹底報復が
大きな目的達成になる事実は僕の考え方の大きな主軸になっている。

放置、制裁、隷属、、これが支配の強化ということを!

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