2012-04-26

周囲


古い概念、悪いが頭の悪い人ほど
「周囲にいるんだから、直接話せ!」
というが、僕はそれこそ、コミュニケーションがおかしくなる温床と断言できる。

人と人とのつながりが弱くなったといわれる現代社会だが、
それは技術の発展と能力主義の代償である。

技術の発展により、他人とのコミュニケーションを
・距離(電話やテレビ会議)
・時間(メールや録画)
を超えている。
人間の存在は一つだから、それぞれにかける時間は割合になり、
必然的に近隣のひととの交流時間は比率的に下がる。

能力主義、現代社会は原資基本主義なので
結果的に相対評価になる。
相対、つまりは周りのひとと比較されるということになる。
いわば周りの人は経済的排他関係になるのである。
そういう関係において、強い結びつきを求めることもおかしいし
競争を促している社会の矛盾を感じる。

接点も弱くなり、場合によっては敵対関係になっていることもある関係を
知らず、あえて、直接話せとかいう発想が
現代社会のストレスということになるだろう。

自分の当たり前を他人に強制させる時代は終わっているので
個々と付き合うのなら、集団、周囲的な発想で
人と触れないように心づかうことが求めれる自覚をもつべきといえる。

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