2018-02-26

切羽

刀の鐔 (つば) の表裏が、
それぞれ柄 (つか) と鞘 (さや) に接する部分に添える薄い金具。
抜き身との接点という意味が転じて、
差し迫っていること。また、その場面。急場。どたん場を指す。

効率化、そしてコストカットが進む現代社会。
何から何まで、切羽詰まったような環境にさせられている。
他者から見て、動的ではない時間は無駄とみなす。
だから、見た目何もしていないようで、考え込んでいる時間は
無駄な時間とみなされかねない。
考える時間を許さないからこそ、すべての検討時間はオミットされる結果
判断が切羽詰まる状況に追い込まれる。
その結果、
迅速な対応が可能になるが、逆に判断ミスが生まれやすい。
バカほど、前述のメリットを声高に言うが、
長期、結果的には少しでもマイナスが起きれば
それは検討時間の短さゆえの判断ミスと言われかねない温床になる。

全く、現代社会は
社会人を追い詰めて、そして責任転嫁させる悪い方向になっているような。


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