2013-06-18

図解

文字は詳細を伝えられるが、読みこなすまで全体が捉えられない。
絵は一瞬で概略を伝えられるが、詳細はそこに表せない。

説明をするときに、絵と文字のバランスが重要と教えられて、
そして教えてきた。

言葉では伝わらないこと、
絵だけでは足りないこと、
その事実は実際に説明や講演してみて
反省しないとわからないという事実もある。

なぜなら、わかったかどうかは
自分ではなく相手の理解、反応によるものであり、
自分の感覚ではない世界なのだから。

しかし、現代人の説明は
「わからないほうが悪い」
「聞いていなくても構わない、自分はやったという事実あればいい」
という傾向が高い。
個々の能力を尊重する能力主義の成れの果ては
ここまで来ているという思いにも繋がる。

図解をして、相手に理解して一緒に行動するということは
ある意味、手柄を相手に分配し無くてはならないということ。
その事実を認めることができない、、いや意味がわからなくなってきている
能力評価において、図解はある意味、、もういらない過去の遺物になるかもしれない。

ただ僕は思う。
紙芝居、アニメーション、漫画を楽しむ気持ちがあるなら
まだ人は図解を楽しみにながら表す喜びを残るはず、
その気持ちを自らの活動に示してほしいなと。

義務教育の授業で書いたパラパラ漫画や落書き、
実はその描くすきるこそ、図解の入り口であり、
社会では義務教育よりも重要ということを世の中に伝播させたいと思ってならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿