これって現代市場社会では
理想であり、悪であるという相反する二面を持つ。
理想とされるのは
不安定ではなく、一定の見通しが立っているという認識から
主に収益においてはこれを求める。
悪であるのは
固定費、無駄かどうかのポイントとしてみなされる。
面白いもので、
ある特定の定常サービスは
売り手においては、理想であり
買い手においては、悪になる。
売り手としては、その定常サービスが理想かつ前提と思っているが、
買い手からすれば、見直し、削減対象になる。
買い手側企業が発する
「経営、業務効率の改善、無駄の排除を徹底する」
とは、
売り手企業としての
「既存サービスより一層の充実」
と反することになる。
そんな市場社会の矛盾を感じてはいるが
鴨長明の方丈記にある
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
という言葉に、定常の本来のあるべき姿勢を
温故知新の思いで感じている。
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