2012-10-16

対話


コミュニケーションを語る書籍に
メールより直接対話をという件(くだり)が多いこと、多いこと、、
それって矛盾ではないか、
不特定多数にメールする行為が出版であり、
筆者たちの説得力の無さを露呈させているように感じてならない。

僕は対話、対談は現代社会において、一番のリスクだと思っている。

思いが伝えられるというが、逆で
対話の即興性から、
思いとは異なる受け取り方、もしくはコミットを取られてしまう可能性もあるからだ。

対話は一人でするものではない、相手がいるものだ。
相手が自分と同じ思いとは限らない。
むしろ自分と違うという者であるという認識でいるべきだと思う。
だから、こちらの思い通りにならないという覚悟がいるべきである。

僕からすれば
「自分の思いは必ず通じる」という熱血な発言と
「今回の交渉でどうにかここだけを勝ち取る」という策謀めいた発言とでは
策謀めいた発言のほうが善で、熱血な発言はむしろ悪意の塊にしか感じない。
どれだけ、自己中心的な思いを相手にぶつけて迷惑を導くか全然理解していないことへの
強い悪意を感じるからである。

対話について、人はここだけ、だましてでもという思いを持たないと
相手への利害での交渉にならないという感覚を研ぎ澄ますべきだと強く思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿