2012-11-05

分掌

難しい言葉に感じるが
仕事を手分けして、役割を持つという意味である。
幼いころから、この手のことはずっとしてきた
集団生活を行う前提条件である。

集団生活の前提条件であるが、
この分掌が実は人間の争いの中心である。

自分のやりたいこと≒自分の分掌

と思うことが根本であり、
その思いが、他人の分掌と抵触する。

「自分のやるべきことではない」
「お前がなぜやらない」

ということから、いろいろともめごとが起こる。

実はこの分掌感は身分制度がある時代にはない概念だった。
支配層からの絶対命令に従うだけである。
だから個々での争いはなかった。
支配層と被支配層の争いが歴史に残っているが
それはレアだからこそ、教科書に残るので
起きていない数百年の間、問題なかったという考え方もできよう。

平等があるから分掌で争いが絶えないこの時代と
何もなく言われた通りの仕事を充実して行っていた身分制度の時代
比較できないと庶民は言うが
案外、身分制度があったからこそ、
自分の役割、分掌が明確で、
責任感満たされていたのではないだろうか?


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