2009-03-17

伝承

とかく日本では伝承行為を限定的にする傾向が多い。
一子相伝、免許皆伝という言葉にもそれはあらわれている。

市場ルールの一面からすれば、それも納得できるだろう。
特定の専門技術を持つということが
社会的ステータス、およびそれに見合う社会からの高い価格評価を
もらえて品質を維持できているといえる。

対して、科学的にはどうだろうか?
その限定伝承されてきた技術は本当に限定すべきかどうかの
化学的立証、もしくは多くのみなさんにも伝承して
人類全体で恩恵を享受すべきではないのか?
ということもいえる。
まさしく機械化の設計思想がそれにあたり、
かつ説明責任の多くは、その恩恵の納得性にあたり、
日本の不得意とするところだ。

日本人は
機械化はできても、
機械化させる設計思想は持ち合わせていない。
高い手法を持っていてもその手法を一般人に説明する能力は乏しい。
それでは、国際市場での競争力にならない。

伝承、継承行為はいつの時代も必要とされてきている。
多くの場合は、自分の特別な技能を特別な存在にって思う輩が多いが、
僕の組織においては
できるだけ一般人にわかりやすく、
より容易に理解できるように、
伝承していく”仕組み”を考えることに価値を見出すつもりだ。

マイスタージンガーのようになれればいいのだがーー

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