2010-05-26

叱咤

怒ると叱るの概念が変わってきたのは、
価値の多様化が導いた結果だろう。

先生が生徒を怒っていることの多くは
叱りつけることであった。

それは、生徒が道徳的に正しい道と思われる方向に進んでいないからこそ
大人の怒りの感情を子供に示して、
自分らの行いだと、こんな嫌な思いをするんだなあって思い知らせることだった。

しかし、社会の価値の多様化、国際化、自己主張の横行により
自分たちが正しいと貫く思想
間違っているものはどんな相手でもかみつく
概念がまかり通るようになった。

その結果が
・モンスターペアレンツ
であり、それゆえの
・サラリーマン教師
の台頭である。

僕は思う。
多様な価値観で個々を尊重することは狩猟民族的な思想であり、
自己防衛前提の生き方だと思う。

日本のように、農耕民族、集団的防衛を常にしてきた思想では
個々人よりも、組織を維持するためには
責任ある存在からの体罰で、みんなで痛みを共有する指導こと
叱咤がないと、自分自身および自分の組織を維持発展できないと思う。

日本がめまぐるしく成長した高度成長期
個人主義という概念がなく、外れたものへの叱咤があったからこそ、
組織としての行動が国際競争力を持っていたと思ってならない。

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