2018-05-21

金物

金属製の器具・道具のこと。
今では言わなくなった言葉に近いだろう。
社会、技術の変化、進化がそうさせている。
言葉の発生は、日常品の多くが木製や石製のものばかりで
高温鋳造の金属製品など庶民には程遠い時代にその製品をみたときに
他と違うことを言い示す短い言葉として、金物となった。
その金物が産業革命や家内制手工業から工場大量生産で
手ごろな価格で手に入るようになったゆえ、木製などど分けることがなくなり
金物という言葉が日常から消えつつある。
まして、金物より使い勝手のいいプラスチック製品などが安価に出てきている今では
なおさらこの言葉を使わなくなる。
言葉はモノ、コトの盛衰に左右される。
その衰退でなくなる言葉に対して
製造ラインを辞めるからもう使わなくなると言い切れないため、
永続的に残り、辞書の注釈などを膨らますことになる。
言葉って言語を使い続ける以上どんどん膨張するものであり、
ひとりの人間が全部理解することはできないどころか
他の言語もある人間社会は、果たして時間、地域を超えて
意思疎通できているといえるのだろうか?
ただ自分はそう思っているだけで相手は全く異なる理解なのでは?
って思うほうが当然ではないだろうか?

どうも、他人との意思疎通にこの疑念がどんどん高まる不安やあきらめは
僕だけの問題?

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