2017-08-16

珍稀

珍しくまれである。
珍しいという表現にも、希少という意味があるので
とてもレアケースになっている。

さて、重要な論点はこの珍稀への認識である。
とてもレアなものだから、全体最適から無視してしまうのか
それとも、珍稀でも発生した以上、それを考慮すべきか?

高度成長期の日本、、いやリーマンショック直前までと言っていいと思うが
全体最適、多数見解が正義であり、珍稀なものはオミット、、見て見ぬふり
強いて、なかったことにしてしまう傾向が強かった。
それを取り扱うより、全体利益を目指すことが社会貢献につながるからだと
思われていたからだ。

しかし、現代日本では珍稀であることを無視することがシャレにならない。
リーマンショック後に利益の源泉が、全体ではなく、特化型になったこと
そして、SNSの登場で、ちょっとでも不具合なことが珍稀で発生したならば
簡単に拡散かつ意図しない方向で悪名化されてしまうからだ。

全体最適の社会性を尊んできた日本人文化、
若者世代のSNSで珍稀なことがあるとそれを自己本位で拡散させている。
これが日本人の新しい価値観になるか、それとも今までの価値観のもとに
こ若者世代の発想を一過性、もしくは悪徳として排斥するか、
いつもの神瞰的に日本を見ていきたいものだ。

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