2021-02-15

昇格

企業等の組織あるいはそれに類似した位階的構造を持つ一定の社会集団において
自然人が内部においてそれ以前の地位よりも高い地位を与えられること。
昇格すれば、手取りも権能もあがるからある意味
組織活動のモチベーションになっていたりする。

しかし、昇格行為、制度、運用で企業の衰退が分かる。
昇格基準なんてものはそうだ。
いくら、規定に基準を書いてあっても、
結局はそれをあげるかどうかの評価者の思いだけで決まる。
規定水準を満たした、
つまりそれまでの実績を積み上げても
それを評価する人間側は、その実績ではなく
「当人の昇格後の振る舞いに不安を感じるので、できない」
と未来憶測という規定にない基準を言い出して上がれない。

逆に規定を満たしていなくても
その人材が評価側の思惑にあう人材ならば
「これからの活躍に期待するので、特例で」
なんてことを平気行う。

評価される側は基本実績しか示せない現代日本の評価基準と
実際の評価実態の愚かしさが見え隠れするこのご時世。
だから、離職や愛社精神低下につながっていることも。
実績を持つ者はその実績の職務経歴でどんどん他社に抜かれて
当のその企業、組織は
都合のいいことで規定以下で昇格させた人材ばかりによる
弱体化が進んでいることをよく目にする。

多くの企業を見ている僕の眼からすれば、ちょっと関わるだけで
5年後の売り上げは見えないが昇格結果からの人材の弱体化はすぐ見抜けるね。


0 件のコメント:

コメントを投稿