2015-08-14

空缶

飲み終わった飲料の容器で、主にアルミ、スチールのものをさす。
お気づきだろうか?
最近の缶コーヒーの缶がスチール製からアルミ製に変わってきていることに。

そもそも、なぜ缶コーヒーはスチール缶だったのか?
その理由もまたわからないままだと思う。
缶飲料で怖いのは致死率の高いボツリヌス菌があり、
それは高温滅菌をする必要がある。
乳成分はその対象であり、
缶コーヒーは当初ミルク入り加糖が当たり前だったため
高温滅菌をしなくてならなかった。
その高温滅菌にアルミが熱膨張する素材のために耐えられず
スチール缶になっていたというわけである。

しかし、この定義、および当時の技術から
現代は進化していて、アルミの材質アップ、そして
製造工程でボツリヌス菌が入らない衛生管理と
ボツリヌス菌がいるかどうか検査の仕組みも改善されてきたので
コスト、軽量化に優れるアルミ缶で缶コーヒーが出せるようになってきた。

理由を調べれば、そういう理由で変わったとわかるが、
多くの庶民は
「あっ、言われてみれば、入れ物がちがう、でも味が同じならどうでもいい」
とか言い出すだろう。

それって、日本古来の価値観、
目で味わうという概念も理解できない愚民であると僕は感じるし
そういう感覚だから、相手とのコミュニケーション、そしてビジネス感覚が
おかしく経済が活気づかないと思ってならない。

空き缶一つからでも、いろいろなことがわかるように感覚を研ぎ澄ます気概が
なさすぎるぞ、現代人は。


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