2013-05-20

紅皿


べんざらとぬかぶく 
という昔話がある。
ちょっと変わったシンデレラお日本版のような話だ。

それにしても
べんざらとぬかぶく
ってどういう意味を込めて
つけた名前かと思っていた。
まして、
主人公たるかわいそうな姉がぬかぶく
いじめる継母の娘がべんざら
ってどういうこと?って。

最近書籍を読んでわかった。

柳田国男の遠野物語では、同内容のことを
紅皿欠皿

他の地方では同様の内容の民話を
糠福米福

と呼ぶらしい

紅皿という名前が 音便化して  べんざら
糠福が    ぬかぶく

なるほど、
それぞれの地方民話伝承が、統合されて今に至るのか。

当時としては、
モノの名を人の呼称に使うことは多かった。
まして
綺麗な紅をあてた名前
幸運の福の字を入れた名前
はよくある話。
今となっては珍しいが名前になっているが、、

こういうことがわかると
日本の民俗学の面白さと自分では思ってしまう。

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