2014-06-04

猟奇

奇怪・異常なものに強く興味をひかれ、それを捜し求めること。
現代社会では、殺人事件の接頭語のように使われる。
が、
そもそも、猟奇って定義自体おかしいのではと思う。

殺人と行為自身、それだけで既に猟奇的という言うべきだろう。
それをあえて、猟奇的とつけること、
それを猟奇とするかしないかの明確な判断がないといえるのに、

また、考えてみれば、個性、価値の多様化で
他人の嗜好を認める認めないすら、
勝手に思い込んでいる時代なのだから、
他人がすべて、猟奇と感じるかもしれない。

例えば、
小魚の踊り食いをする人を
「生き物を丸呑みするなんて猟奇的」
と言い出す人間がいて、
その人間はステーキをレアで食べている。

踊り食いをする人からすれば
「血が滴るような肉を食べるほうが猟奇的」
と反論することもある。

第三者からすれば
ただの食事、調理の問題だと流す事もあれば
そんな食べ方すべて猟奇的だと言い切って騒ぐ人もいるし
その騒いでいる人に対して、また、必要以上に騒ぐなんて、狂っている、猟奇だ。
とまで派生する。

つまりは
自分からみて他人はすべて猟奇とみなせてしまうそんな社会なのであると。

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