2021-09-27

禁足

一定の場所に居させて、外出・旅行を禁ずること
神聖なる霊験あらたかな存在として祀っていた場所は
下界の庶民が入るべきではないという発想である。
禁足にすることは、禁じると言う概念ではなく
敬う、そして、人知を超えた存在を認め、
自らは矮小な存在と自覚して慎ましやかな生活を自戒させていた。

現代の情報開示とメディア権限の濫用により
「テレビ初公開」
「今回は特別にOK」
が溢れているように感じる。

信仰の自由は、神聖なるものを信じない自由でもあるが
禁足を軽んじるからこそ、
礼節が乱れ、自己の欲望のまま他者と争うようになってきている。
これを六道では、修羅、餓鬼道に落ちると言うのだが、
人間は自分たちが落ちているということには無自覚なものだから
後になってまた禁足の重要性が問われると天眼してしまった。

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