2020-05-29

端緒

物事が始まる、または解決するいとぐち。手がかり。
何事も端緒、、始点があるはずなのだが
その始点を明確にできないとみなすことが多い。
因果応報ではないが、始点が何かの成功の結果から始まっていたり
複雑な組みあわせの結果だとどこが始点とも言いづらい。
まして、責任論になると自分に責任をない立証をするために
作り上げる論理はますます問題を複雑にさせる。
「なぜここでこんなことをしているのか」
「なぜこういう指示をだしたのか」
「指示を出す人がなぜこの権限者なのか」
「こんな人をなぜ権限者にしたのか」
「誰が彼を採用したのか」
「そもそもこんな作業をしている会社が必要なのか」
と存在否定まで言い出す始末になる。
全くもってなんなだろうこの無責任社会は。

2020-05-28

指南

教え導くこと。教授。指導。
なんで、南?
語源は黄帝の指南車、霧に隠れる蚩尤を討伐する軍隊の統制をとるために
常に南を示す車に基づく指示で行ったから。
的確な指示を出す、指南車から転じて今の意味になっている。
しかし、その指示や指導がハラスメントなどで適切にできなくなっているし
そもそも集団行動をすることがCOVIDでなくなる新しい生活様式。
他人から指南を受けるという概念すらなくなり
そして、指南という言葉もなくなるんだろうな。

2020-05-27

私語

黙っているべき情況の中で小声で話をすること。
授業中「私語を慎みなさい」
と注意される生徒。いや生徒たち。
生徒同士が近くにいるから私語が発生し、他の生徒への妨げになる。
今はオンライン授業に変わりつつある。
近くに生徒がいないのだから、私語はなくなる。
確かに授業中にSNSをする輩はいるだろうが、それは勝手にやっていて
別の生徒の受講の妨げにはならないという利点はある。
そう考えると、登校して授業を受けるリスクはないから
オンラインにすべきだ。

そして、悟ったのだが、学校に行きたいと騒ぐ輩は
授業などの学びではなく、ただ他人と話したいだけ。
受講を目的として学びとは目的が違うのである。
他人と話すことが社会性であるという幻想から
今回のCOVIDで気づいていない輩を隔離、絶滅させることが
長い目で見た将来性に寄与するという事実に人間は気づけるかな?

2020-05-26

思出

思い出す。
コンピュータ的に考えると主記憶領域にないけど補助記憶媒体にある状態。
当人の頭の中ではすっかり忘れていたことで
何かの契機で脳内の補助記憶から呼び出せること。

情報化社会は人の主記憶の容量を超える情報が飛び交い、
いきなり話しかけられてもその内容がわからないことがなくはない。
主記憶には自信がある僕とてそういうことが起きるようになっている。
だからこそ、会話において、それを悟らせまいとして
いろいろと探りをいれることが、大人のマナー、礼儀だと思うが、、
最近の社会人は自分が忘れていることに対して
「知らない」と言い出した後に、思い出した時に平気で
「そんなこと知っているよ」と言い出すのは、
その人が礼儀、恥じらいを主記憶から外しているから?!

2020-05-25

良品

良い品物。
とても抽象的、曖昧な表現である。
基本、主観的、、つまり自分にとっての良品でしかないのだが、
インフルエンサーに影響を受けやすい現代社会では
インフルエンサーに言われるとそれが良いもの、良品と思ってしまう。
インフルエンサーという言葉は最近の言葉だが
その存在は昔からあった。
芸能人、腕の立つ職人、名バイヤーなどが
自分の価値観でそのユースケースを説明すると良品としてその商品が売れていた。
今もSNSでユースケースの共感で、、、
うん?良品は品物がいいのではなく、その使い方、所作というライフスタイルに
憧れ、その行動がとれるということ。物の性能の良しあしは関係ないのか?!

2020-05-22

恭順

つつしみの態度で従うこと。
相手にひれ伏している状態。
僕からすれば、ガバナンスという意味では重要なことなのに
それを高圧的、ハラスメントに通じるととらえる現代価値観。
恭順の順は順番、順序のように立ち位置を決める意味であり
立ち位置を決めてそれの役割を果たすことが秩序なのだが
なんか現代社会は恭順に基づいた秩序で成り立っているのだが
ハラスメントはそれを否定していてことは社会崩壊の一歩にしか感じないなあ。

2020-05-21

裏方


舞台の裏側で働く人。表立たず、陰で実質的な仕事を引き受け、すすめる人。
表方の反対語であり、地味なイメージがある。
それゆえ、この個人主義、能力主義になっているこの社会では矛盾を感じる。
裏方である必要があるから、表方が活きているのだが、
評価を表方にしたがる能力評価になっているゆえ、裏方が報われない。
それゆえ、個人主義ゆえに裏方をしたがらないものが多くなり
表方の質がどんどん落ちている。
こういう社会的劣化に気づかずに
「昔のほうが質が良かった」なんていうのはどうだろうか?

2020-05-20

海苔

食用とする藻類の総称。
日本人なら誰でも知っている食材と言える。
では幅海苔って知っているか?
現在ではなかなか聞かない海苔といえる。
千葉ではよく食べられていた、お雑煮にかける海苔で
今の青海苔の地位ともいえる。
今から50年前は現在のような食料物流が発達していなく
地元の食材しか食べられないものが多かった。
逆に流通しているものは流通コストで高かった。

未就学児時代、
祖父と食事するとき
祖父は初孫である自分にパリッとする高級板海苔を与え
自分はボロボロのような見た目の幅海苔を食べていた。
「じいちゃんはこっちの海苔でいいから」
と言って。
祖父が他界してもう何年になるだろうか?
母と祖父を偲んで、雑煮に幅海苔でも入れて食べようと思ったら
正月でいいものは7000円もした。
相当な高級食材になっていた。
流通コストが劇的に安価になったこと
市場受けがしないので生産者がいなくなったことで
幅海苔の供給と需要が逆転してしまったようだ。

これはバカ貝と言われたアオヤギ、丸々とした鰯もそうで、
昔の高級食材は今の常備惣菜
昔の庶民の味ほど、今では高級食材
ということが多く見受けられる。



2020-05-19

建造

建物・船など大きな構造物をつくること。
最近では解釈が変わってきて
ピラミッドを強制労働で作らせたという表現は消えてきたが
未だに奴隷に王が作らせたっていう見解を持っている人もいるだろう。
そうしないと、あんな建造物を土木建築機械がない時代に作れるわけがないから
という思い込みで。
それって価値観の違いかつおよび庶民発想でしかない。
建造は公共事業であることが多く、建てることより建てることによる雇用が重要だ。
雇用があれば、仕事がない時期に仕事と収入を発生させられる。
それを行い経済を回し、犯罪を実行させる機会を減らすことができる。
こういう発想で大型建造が行われて、強制労働ではない。
逆に強制労働だとモチベーションの問題でそう大きな成果にはつながらないだろう。
でも後世の庶民は自分の価値感で強制させられてと思い込む。
ピラミッドだと古代過ぎてイメージできないから近代で話そう。
前の東京オリンピック、
国立競技場の建設は大型公共事業であり、
今のような最新建築技術はないなか作り上げた。
土日休日一日8時間なんて今の基準はなく24時間交代制、
労災なんてなく、ただひたすらに工事を進めた。
完成直前のゆく年くる年の生放送中に現場監督にアナウンサーが話しかけた
「こんなときも頑張っているみなさんに家族もお喜びでしょう」
という発言は称賛されていた。
今では全く逆の評価になるだろうが、
その時の価値観で公共事業、建造は行われることを物語る証拠ともいえよう。

2020-05-18

接収

国家など公権力が所有物を取り上げること。
民主主義において個人財産の保証は必須とされてきた。
僕からすればそれは過去形で構わないと考える。
シェリング、サブスクリプションで個々人がモノを所有、占有することへの
価値、執着がなくなりつつある。
逆に持っていることがリスクになる考え方がこれからの社会に考える。
持っているからこその接収リスク、
物を取り上げられるより、
取り上げられるという事象を起こした社会信頼の低下のほうが
大きなリスクなっている時代なおんだから。

2020-05-15

躍起

なんて読むか?
やっき
躍起になって、、、つまり、ムキになるということ。
漢字はおどりおきるというなんかポジティブな意味に見えるが
躍起になるというときはシリアス、ネガティブに感じるのは
現代で意味が変わったからか?
言葉、語彙に正解はないのに、、、
現代文では思い込み採点をするのは、、なんかおかしく感じる。

2020-05-14

屋号

一門・一家の特徴を基に家に付けられる称号。
現代社会、屋号を名乗ることはない、、、とは言えない。
例えば、父方の親族の集まりに参加した場合、
苗字に呼び合うだろうか?現民法では同じ苗字になるのでなかなか識別しづらい。
だから、住所で呼び合うことになったりするだろう。
千葉の
博多の
琵琶湖の
なんて、耳にしないか?
それが屋号であり、
昔は地名も戸籍も統一されていないから独特な屋号があった。
ある意味、アドレス単位で人を把握していた。
今のメールアドレス、ハンドルネームもある意味、屋号の一種化も。。
とはいえ、屋号も汎化すれば、、公になる藤原摂関家を軸にした屋号が
藤原邸の左にいた  佐藤
藤原邸の門番    衛藤
藤原邸の近くに   近藤
と多くの藤の性の発祥は、屋号が昇華したものだから、
今後、、、メールアドレス、、ハンドルネームも性の代わりになるのかな??


2020-05-13

難問

解答・解決のむずかしい問い・問題
あれ?
難題とどう違うの?って思ってしまう。
ある説明では
お題があるのが、難題「この件で一言」
内容を問うのが、難問「この件をどうするか」
とのこと。
、、、よくわからん。
難問、難題の定義こそ、難しい問題だ。

2020-05-12

襤縷

読めますか?襤縷、、、読みは、、、ボロ。
♪襤褸を着てても心は錦♪
逆に、、錦ってどういう意味かイメージできますか?
読めない襤褸と
イメージできない錦
に現代日本人の共通概念の希薄を悟ってしまう。

ちなみに錦は二色の音から錦、
単色ではない複数の色糸で編まれた織物のこと。
色合い、光沢、縫製がしっかりしているものが錦、
対して、色あせ、ほつれ、綻びがあるものが襤褸ということ。
まー、現代社会の人間関係などすべて襤褸と呼ばれても仕方ないものだな。

2020-05-11

自粛

自分から進んで、行いや態度を改めて、つつしむこと。
この言葉もボランティア(自発行為)と同じで自己満足な意味になっている。
自粛は自分に向けて行う行為。
それを他人に強要させているのが日本社会。
~自粛せよ
~ボランティアに協力してください
って意味が分からないが、当然と思うようになっている日本に怖さを感じる。

2020-05-08

早生

早生まれ、1月~3月に生まれた人のことを指す。
4月開始の日本の制度制度前提での考え方であり
9月スタートの学校開始の議論でこの言葉も変わるのか?
それ以前に、、なぜ早生まれっていうのか?
ちょっと振り返ってほしい。
早生まれの同級生って、同じ年とされるが、西暦的に一年遅く生まれた者たちであり、
同級生たちの中では遅生まれではないのか?
この言葉、そもそも問題だったのでは?

2020-05-07

他為

他人のため。
はっきり言えば、
他人のためという発想はこれからの社会では不要、いや批判される。
他人のためと思っていて行動しても相手側が自分中心な考え方だと
当然と思っていることになり、こっちの思いが通じない。
通じないって思いもまた自分中心であり、、この連鎖が永遠に続く。
これからの社会はsocial distance という言葉から
人と接しないことが求められることと、他人に無関心、むしろ
画面上の存在、ゲームで言えば、NPCと同じ、、
自分以外はどうでもよくなるだろう。
こんな社会で他人のためと思うことが自損につながるということを
理解しておく必要がある。
偽善者がその自損を褒めても、支援や援助を一切しないそれが現実だ。

2020-05-01

特番

特別番組。
ラジオ、テレビの放送枠で定例と異なる放送を流す企画であるが、
現時点のCOVID禍の以前から既存メディアの衰退が激しく
特別といいながら、新たな企画ではなくアーカイブス
つまり、過去作品の再編集を流していることが多い。
表題的には
「リクエストの多かったあのシーンを」
と言い出すが、既存メディアは双方向ではないのでそのリクエストの根拠はなく、
ただ自分たち制作サイドの思い込みという手抜きなチョイスである。
こういう過去にすがりだすことを始めると衰退がより加速する。
特別番組と銘打ち、あたかもすごいと思わせて名前負けの発想は
双方向メディアの台頭、一般人投稿が簡単なインフラの今では通じないことに
気づけないんだろうな。